「青の時代」

推奨<目星>
推奨人数 1人
PL難易度 やや高い程度
KP難易度 低め
時間 一時間程度
備考 よくあるクローズドです。少々ロストしやすい傾向にあります。
[導入]目が覚めて、気がついたらというよくあるもの





 

【背景】
事故なのか、誰かに海か川に突き落とされたのか、
溺れ、死にかけている探索者は、溺者の意識が集まった空間へ来ました。
五つの階層の下に行くほど深い海の中。だんだんと青が濃くなります。
溺れて死にかける寸前に夢を見ているようなものであり、溺者の海のイメージが詰まっている。
だんだんと沈んで行き、下へ行けばそのまま沈んでロスト、といった感じです。
生きるためには上に行くこと。


流れ

1日目、目がさめる、探索

2日目、起きる、綾乃が消える

E階に入り鍵を手に入れる

A階に入る

上田と坂崎が消える

体が透ける

最後の選択





【3人の男女、NPC情報】

「綾乃 香」
あやのかおり 女 24歳
APP13 SIZ12
優しい世話好きの女性。この空間の管理人のような中心的人物。探索者の世話を焼いてくれるだろう。
2日目、彼女が消えた後はこの空間の真実に近づく扉の鍵が手に入る。
彼女は入水自殺を試み、この空間に来た。

「坂崎 涼一」
さかざきりょういち 男 25歳
APP12 SIZ14
明るい日焼けしたサーフィンが趣味の男性。探索者にも愛想よくふるまってくれる。
パーリーピーポーといった感じ。彼は海で事故に遭い、この空間に来た。


「上田 響」
うえだひびき 男 13歳
APP14 SIZ11
おとなしい学生服を着た少年。自分からはあまり話しかけてこない。
彼は一家心中で海に車ごと沈み、この空間に来た。


彼らに<心理学>などをしても特にわかることはない。嘘をついている様子もない。
彼らは本当に何も知らずにここに来ただけである。


『1日目』


【導入】
あなたは目がさめるとみしらぬ天井を見つめていた。
淡い青を基調とした涼しげなシンプルな内装。
起き上がり見渡せばベッド、机、クローゼットがあるが殺風景に近いほど何もない。
壁には一つ扉があるようである。
重い頭を動かせば、違和感を覚える。記憶が、途切れていた。
自分が何者で何をしていたのかはわかる程度だが、ここ数ヶ月の記憶がなく、ぽっかりと穴が空いたようである。
服はいつもの服に、持ち物は何もないようだ。
【C階の目覚めた部屋の情報】







【A階】
最上階のようである。白い廊下に扉が四つある。
どれも鍵がかかっている




【B階】
淡い水色の部屋には絵がいくつも飾られている。どうやらここは画廊のようである。
・絵
水や海をモチーフにした青い絵が多い。魚のなんかも描かれている。



【C階】

(目覚めた部屋)
淡い青の部屋。
目星をしても何もない。
クローゼット机ベッドすべて空っぽである。

(廊下)
また、目覚めた部屋と同じように淡い青を基調とした涼しげな廊下。
扉が自分が出てきたのを含めて四つある。どれも見た目は同じである。
そして階段があり上下に続いている。人の話し声が下から聞こえてくる。なんてことのない他愛ない話をしているようである。

(その他の部屋)
・部屋1(綾乃の部屋)
目覚めた部屋と内装は同じであるがベッドに多少の使用感がある。
何かを探すというのであれば机からノートが出てくる。
どうやら3日ほどの献立が書かれている。
<目星><アイデア>
全て魚料理であるということがわかる。
・部屋2(坂崎の部屋)
目覚めた部屋と内装は同じであるがベッドに多少の使用感がある。
なにもない。
・部屋3(上田の部屋)
なにもない。

NPCらの生活スペースです。特に何もないです。



【D階】
 
青を基調とした内装。
リビングダイニングキッチンを兼ね備えた広い空間でありソファなんか置いてある。
みれば3人の男女が会話をしており、女性(綾乃)がこちらに気づくと「ああ、新入りの方でしょうか・・・?」というだろう。


以下のことを言う。
・気がついたらこの空間にいて、数ヶ月の記憶がないのは同じである。
・綾乃は3日前、坂崎は2日前、上田は数時間前に来たばかりだという。
・出る方法を探したが、鍵がかかっている場所が多く出られない。
・食べるものも常備されているため、出られるまでしばらくここで生活している。
・不思議と汚れないので風呂に入らなくても大丈夫である。
ということ。


・キッチン
冷蔵庫の中身は全て魚である


<目星>
ここまで見てきた部屋で、窓が一つもないことに気がつく。


【E階】鍵がかかっている。深い青の扉。重厚な鉄製である






・ほどほどのところで情報が落ちたと思ったら食事のシーンへ移ります。
1日目はほとんど情報は落ちません。綾乃が作ってくれる魚料理を食べ、寝るだけです。








『2日目』


何事もなく眠りにつき、目を覚ます。
また見上げるのはあの青い天井であるが・・・どことなく違和感を感じる。青が・・・青が少し濃くなった気がした。
(KP向け情報 全体的に部屋の描写を青が濃くなったと描写すること。
起きてきた探索者は基本的にD階へ向かうと思います。そこで綾乃がいないという描写をすること)




【B階】
画廊。青が濃くなっただけで変わりがない。


大きな鍵を入手した後訪れると絵が変わっている。
青を基調とした海の絵は何かが書き足されている。海に浮かぶ、人間。大量の死体。<1/1d3>のSANチェック。




【C階】
青が少し濃くなっている。
・綾乃の部屋
誰もいないが、
ベッドがびしょびしょに濡れており、その上に一つ鍵(E階の鍵)が落ちている。

後の部屋は青が濃くなっただけで変わりがない。





【D階】
また少し青が濃くなっている。
起きて降りてくると、坂崎と上田がおり、「綾乃を知らないか」という。
・様子を見に行かないか、という。



【E階】
鍵がかかっている。(綾乃の消えた跡の鍵で入ることができる)

まず踏み入れるとぴしゃりと足元に何か水音がした。
みればうっすらと水が溜まっている。
部屋は濃い青で構成されている。
どうやらガラクタ置き場のようであるが自転車、洗濯機などゴミの山のようである。
奥に一つ扉があることがわかる。
<目星>
びしょ濡れになった探索者の服を見つける。それを見た瞬間薄ら寒いものを感じ、<1/1d3>のSANチェック。
ポケットに何か鍵のようなものが入っている。(A階の探索者の部屋の鍵)
(綾乃、坂崎、上田の服を探すという宣言で彼らの服を出しても良い。また、彼らの服の中にも鍵が入っており、A階の各部屋の扉を開けることができる)

・奥の扉
鍵がかかっている。聞き耳をしても何も聞こえない。(入るとロスト)
開けるとそこは青が濃くほぼ黒といってもいい部屋だった。下へと続く階段が続いている。



【A階】
全体的に水色の部屋になっている。

・部屋a(探索者のポケットから出てきた鍵で開く)
鍵を開け。
扉を開くと、そこはあなたの見知った、あなたの部屋だった。
窓の位置、家具の配置、置いてあるもの全てあなたの部屋と同じだった。
(扉は一つしかないため、自宅の他の部屋に行くことは不可能。)

<目星>または見知らぬものがないかを探すという宣言で出しても良い
大きな鍵が見つかる。(E階の奥の部屋を開ける鍵)
   さらに鍵に<目星>
        「深淵を覗く時、また深淵もこちらを覗いている」と書かれている。
@窓を見る
窓の外は淡い青、空の色である。
しかし次の瞬間目を疑った。巨大な、巨大な魚が前を横切った。そのぎょろりとした目はあなたを一瞥すると、また体をうねらせ魚は去っていった。
<1/1d3>のSANチェック

@窓を叩き割る
水が内側へ流れ出てくる。Cエンドへ。


・部屋b(綾乃のポケットから出てきた鍵で開く)
少々散らかった、普通の女性の部屋である。
<目星>
日記が見つかる。
読めば一文づつ日記がつけられており、ある時から恋人にふられたらしく陰鬱な内容となっている。
最後の一文が気になる。
  7月31日「あの人は海が好きだった。だから私は海になる」

・部屋c(坂崎のポケットから出てきた鍵で開く)
普通の男性の部屋。アウトドアが好きだったようで各地の写真が貼られている。
<目星>
手帳が落ちている。
8月1日のところに「海」と描かれている。

・部屋d(上田のポケットから出てきた鍵で開く)
普通の男の子の部屋のようだがとても狭い畳の部屋である。
置いてあるものは古めかしくとても裕福な家庭ではなかったことがわかる。
<目星>
カレンダーの8月1日に「旅行」と描かれている。





・探索者が自室に入り探索をするなどして、ふと坂崎と上田から目を離した瞬間に二人を消します。
そのとき不気味なものを感じたということで<0/1>のSANチェックを発生させます。
ずっと一緒にいるという場合は、手帳やカレンダーの記述を見た瞬間、彼らはうずくまり頭を抱え消えてしまいます。
ずっと一緒に行動し、彼らの部屋には入らなかった場合は、彼らの方が探索者より先に体が透けて消えてゆくのを見ます。
実際に彼らが消えたところを見た探索者は<1/1d3>

B〜E階で消えた場合のみ、二人のいたところには水が溜まっています。時間切れです。
A階で消えた場合は水は残りません。彼らも生還ということです。


・探索者がEの奥の部屋に入ろうとした、または大体の情報が落ちたところで探索者の体を透けさせます。
あなたは体が透けていることに気がつく。本能的に察するだろう。もう、時間がないと。
<1/1d3>のSANチェックです。
ここから20分の時間を計ります。時間が来ると探索者の体は完全に消えます。
テキストの場合は倍の40分にすると良いかと思われます。


以下、エンド分岐。










【エンドA生還】・A階で自分が消えるのを待った or寝た or待機した。

あなたは自分が消えるのを待った
だんだんと遠のく意識は白く濁り行く

気がついた時そこは白い部屋だった
白い天井白いベッドにあなたは寝かされ、ここは病院のようである
ナースが言う。「あなたは溺れていたところを偶然助けられたと。」
腕を見る。体を見る。透けてなどはいない。しっかりと、生きている。その事が途方もない安堵を感じさせた

エンドA 「白」 生還

SAN回復1d6



【エンドB】・B〜E階で消えるのを待った or寝た or待機した。
1d100を振らせる。
いたフロアに対応する目標値
B階 20%
C階 15%
D階 10%
E階 5%
以下の出目を出せばエンドAの描写へ。
生還しても後遺症CONとSTRに-1d6とする。

それ以上の出目だった場合エンドCへ。




【エンドCロスト】
1 E階の奥の扉へ入った
2 B~E階で消えるのを待ち目標値以上の出目を出した。
3 A階の窓を叩き割った。

1(階段に足を踏み入れると吸い込まれるようにドボン、とあなたは水に落ちた感覚がした)
2(あなたは気がつけば水の中に入っていた)
3(叩き割った窓から水が大量に流れ出してきた。水は瞬く間に部屋にあふれ貴方を包みこんだ。)

自分の意志を無視するように体がひとりでに水へと進む
水は冷たく体温を奪う

脚が。胸が。頭が。沈む。そしてやがては息が途切れる

意識は消えず苦しむかと思えば穏やかなまま水に身を委ねているとやがて体は沈んでいった
沈み沈み太陽の光が届かぬ水の底。幾だけここに留まっただろうか。どれだけの時が経っただろうか

やがては身体は膨らむように、水面へ水面へと、のぼりやがてはまぶしい太陽の光が

ああ自分の身体は腐敗しているのだ
体は腐乱し川に溶け行く
唾液が、汗が。涙が、尿が、血液が。意識が。
川をながれ、舞い、漂う
まるで飲み込まれるかのように身を任せるしか無く胎内のような居心地のよさに意識は益々まどろむ
潮に乗ってながれる。流れ、流れ
流れ着いて
やがてたどり着くは8月の青い、青い海
まぶしい太陽の日差しに、輝かしい砂浜
海には泳ぐ家族連れ、恋人たちであふれている
アイスをこぼして泣く子供、恋人らと笑い汗をかきかけまわる女、彼らの唾尿汗、が混じる水
そして貴方が溶けている青い海が、まじる
また雨になり汗になり尿になり廻り行く それはそれは途方もない時間をかけて

エンドC 「青」 ロスト




【エンドD】この空間で自殺をする

貴方は自害を選んだ。
包丁を突き刺したのか舌を噛み切ったのか、鋭い痛みが体を駆け抜ける。
そうしてそのまま貴方の体から鮮血が流れると思われた。
しかし体に起きた異変は貴方の予想を裏切った。
体が、さらに透けて行き、今にも消えそうだ。
そして意識が薄れてくる。
ああ、自分はもう目覚めることはないのだ。
そのまま意識は白の中に沈みもう、浮かぶことはない。

エンドD 永久ロスト









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