「壺中天」

必須<オカルト>or<歴史>
推奨人数 1人
PL難易度 低め
KP難易度 低め
時間 15分程度
備考 クローズドです。かなり早く終わるので隙間時間にでもどうぞ。読みは「こちゅうてん」です。
[導入]古物屋に来てもらう。





【導入】

貴方は古物屋に来ている。
様々な古物が並ぶ中、店主が店頭に並べているとある壺に目が止まる。

・壺
壺としては大きめの分類。つるりと白い地に模様なんかはあまり絵描かれていない。口の部分には装飾がやや施されている。シンプルながらも高級感が漂う。


店主には
「それがきになるのかい?この壺は中国のものでね。なにせ自分自身が反映されると言われている。よかったらじっくり見ていってくれ」
と言われる。

貴方は妙にその壺が気になるだろう。
そしてふと、まじまじと見つめ、何気なく覗き込む。その瞬間世界が渦を巻いた。意識は宙に浮き吸い込まれるような感覚に落ちる。
意識が途切れるその瞬間声がした。あの店主の声だ。「そうそう、でも気をつけるんだよ。混沌に飲み込まれないようにね。混沌は誰でも持っているものだから。」
そうしてそのまま貴方は意識を落とした。(自室へ)






「自室」
貴方は目覚めると自室の扉を見つめていた。
何をするでもなく、ただ、見つめていた。
扉に手をかけてみても扉は空間に固定されているかのように開かない。
周囲を見てみればなんてことない自室であるが、布団の上に一つ、あの、壺が転がっていた。


・壺を見てみる
見てみればつるりとしていた壺の柄に何やら人の顔が描かれている。よく見てみれば、それはよく見知った顔。自分の顔だった。
正気度喪失0/1

<オカルト>or<歴史>or<知識1/2>
壺中天というものを知っている。壺の中に広がる別世界のことである。
そして自分は今壺の中にいるのでは?と思う。そしてこの壺の中もどこかへつながっているのでは?とも思う。



・壺に体を突っ込む
どこかに繋がっているかのように思える。窮屈には感じない。このままどこかへ行けそうなきがする。
吸い込まれるように、入れそうな感覚。入ればそのまま(さらに壺の中へ)

・壺の中を覗き込む
ものが大量に積み上げられた山が連なっている様子の空間が見える。

・壺を叩き割る
割った瞬間、
あれよと言う間に空間は歪み、意識は溶け、混ざり合ってゆく。(さらに壺の中へ)







「さらに壺の中へ」
貴方が壺の中に吸い込まれ、意識が宙を舞うような不思議な浮遊感にしばし身を任せると、やがては意識は覚醒する。
そこは何かもの、が雑多に大量に、積み上げられた場所。天は高く壁は見当たらない。
そして周囲は混沌、としか言いようがない世界。散らかっているという表現では仕切れないような「もの」の山。
それは家具であり、小物、電子機器であったり様々だ。
しかしそれらには共通点がある。どれも見覚えがあるもの、ということだ。
そしてその奥には1人の人が、後ろを向いて座っていた。
(何かないかと言われたら基本的に出すこと。筆記用具も当然ある。)

<目星>するとメモがある
「飲み込まれたなら、殺せばいい」



・人を見る
それは性別もわからないような体格で中国風の服を着ていた。
正面を見てみれば、彼?彼女?の顔があるべき場所はつるりとした皮膚だけがあり。目も鼻も口もなかった。
正気度喪失0/1
そして座禅を組んでいるようにも思え、また、あの壺を抱えていた。

<オカルト>or<歴史>
中国の混沌という怪物を知っている。荘子にには目も鼻も耳も口もないものとして書かれ、顔を与えたら死んでしまったという記述がある。
以下、wiki引用。
荘子には、目、鼻、耳、口の七孔が無い帝として、渾沌が登場する。南海の帝と北海の帝は、渾沌の恩に報いるため、渾沌の顔に七孔をあけたところ、渾沌は死んでしまったという(『荘子』内篇應帝王篇、第七)。転じて、物事に対して無理に道理をつけることを『渾沌に目口(目鼻)を空ける』と言う。


・壺を覗く
混沌、としか言いようがない闇が広がっていた。ぞっとするものを感じ
正気度喪失1/1d3




@自分の顔を描く
貴方は絵筆で描く。よく見知った、自分の顔を。
最後の一筆を描き、
描いた顔はしばらくすると浮かび上がるかのように立体感を持って行った。
そうしてやがては貴方と瓜二つの顔がそこにあるだろう。
みれば体格も貴方と同じようなものへと変わっていく。
そして、貴方そっくりの口が、開いた。
「この深い内なる混沌を、殺すことを選んだ。
(二人称)は(一人称)を殺したのだ
安心してよい、混沌は死んでもまた生まれるのだから」
(ここは探索者の口調に合わせて描写すること。)
という。その直後ぐらりとめまいを覚え意識を宙に浮かせる、そしてそのまま不思議な浮遊感に身をまかせることになるだろう。

気がつくと。貴方はあの壺を見つめていた。
壺を見ても、何もない。時間もそう経ってはいないようだ。
静かな古物屋の中。後ろから声をかけられる。「まだ見ているのかい、そんなに気に入ったかな?」と店主の声がした。
@トゥルーエンド
正気度回復1d6回復




@自分以外の顔を描く。
貴方は絵筆で顔を描く。
最後の一筆を描き終わった後、しばし待つと。
描いた顔はしばらくすると浮かび上がるかのように立体感を持って行った。
そうしていると、その口が開いた。

「この深き内なる混沌を殺すことを選んだか。安心しろ、混沌は一度死んでもまた蘇る。お前は私を殺すことを選んだ。出てゆくが良い」
と話した。
その直後ぐらりとめまいを覚え意識を宙に浮かせる、そしてそのまま不思議な浮遊感に身をまかせることになるだろう。

気がつくと。貴方はあの壺を見つめていた。
壺を見ても、何もない。時間もそう経ってはいないようだ。
静かな古物屋の中。後ろから声をかけられる。「まだ見ているのかい、そんなに気に入ったかな?」と店主の声がした。

貴方はそのまま帰路つく。いつもの夕暮れ、いつもの道。
ふと、貴方はショーウィンドウに目をやる。うつるのはいつもの自分の、顔、のはずだ。
しかしそこにあったのは目を疑うものだった。
目も、鼻も、口も、先ほど貴方が混沌に書いたあの顔だった。
正気度喪失1/1d4
@ノーマルエンド
正気度回復1d6回復 
1d6日後遺症。他人からは普通の自身の顔に見られるが、自分から見ると混沌に書いた顔と同じものになっている。





@さらに壺の中で、壺を叩き割るor壺の中に入る
あっという間にその空間に広がった、闇。
混沌、というべきか。ありとあらゆる、万物全てが混ざり合い、打ち解けた闇。
貴方の意識はそこにまどろみ混ざり合ってゆく。ゆっくり、ゆっくりと。
混ざり打ち解け、混ざり合った意識は、混沌に飲まれる。完全に飲み込まれた時、貴方は意識を落とすだろう。
@SAN0エンド
混沌に完全に飲み込まれ古物屋で倒れ、顔が無くなっている状態で発見される。
呼吸しているようには思えないが、生きている。
誰かに顔を描いてもらえるまではSAN0状態で混沌に飲み込まれている。
顔を描いてもらえれば元の正気度の状態で起き上がる。







@背景
そういう壺だった、というだけです。
自分の中の混沌なので、自分の顔を描けば、クリア。
イメージとしては諸星大二郎の壺中天と無面目から構想をいただきました。





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